創業文政元年 金沢仏壇 (政)塗師岡仏壇店

塗師岡仏壇店
とは

二百年の継承と金沢仏壇。
人の思いとこころが
華やかに形を成す。

(政)塗師岡仏壇店は、江戸時代 文政元年(1818年)より、
永くから⾦沢の伝統・歴史・⽂化に触れ、
⾦沢仏壇の伝統産業技法を脈々と受け継ぐことで
⽇本の古き良き伝統⼯芸を後世に伝承して参りました。

私たちは、⼗七代⽬塗師「塗師岡 政秀」と⼗⼋代⽬塗師「塗師岡 聖治」が
継承する技の全てで世界にひとつ、
ここにしかない⾦沢仏壇を
いちからオーダーメイドでお作りしています。

北陸の人々の祈りが産んだ
荘厳美麗な金沢仏壇。

金箔や螺鈿などの豪華絢爛な装い、
人の手による温かみのある木彫り・金具細工、
やさしく華やかな蒔絵、
厳かで気品漂う漆細工など、
その全ては北陸の人々の祈るこころや思いが形を成し、
現在の金沢仏壇として産み出されたのだと考えます。

⼗七代⽬(政)塗師岡仏壇店
⾦沢を代表する塗師の⼀⼈
⾦沢仏壇 漆塗部⾨ ⽇本伝統⼯芸士

塗師岡 政秀

Masahide Nushioka

代々受け継ぐ仏壇作家に生まれ、
金沢市野町にて金沢仏壇の制作に取り組む。

昭和五十一年より現在の仕事に従事し、
平成十二年より日本の伝統⼯芸士の資格を取得する。

螺鈿塗り技法を得意とし、
平成十五年度全仏連 会長賞
平成十九年度全仏連 会長賞を受賞する。

天の川のような輝き。
手仕事にこだわる思い。

螺鈿塗り

漆塗りを施した表面に貝を付け、その上を漆で5度ほど塗り込み、貝が出るまで研ぎ出します。そして呂色で仕上げます。(政)塗師岡仏壇店では仏壇の扉や前棚(ぜんだな)、化粧柱(けしょうばしら)などにも螺鈿をあしらった金沢仏壇を制作しています。時間と手間をかけても手仕事にこだわる漆工芸最高の技術「螺鈿塗り」を継承する(政)塗師岡仏壇店の「家族を大切に思うお客様の仏壇だから、良いものに仕上げたい」という思いが込められています。

時間とともに、
色鮮やかに浮かぶ職人技。

津軽塗り
(変わり塗り)

津軽塗り(変わり塗り)は(政)塗師岡仏壇店に代々伝わる漆⼯芸の技法です。下地となる⽊地に⾦粉や⾦箔、数種類の顔料・漆を混ぜ合わせたものを秘伝の製法で何層にも重ね塗りを施します。乾かしたものを美しくなるまで研ぎ出しを⾏うことで、深みのある漆⼯芸に仕上がります。かなりの⼿間と時間のかかる⼿仕事ですが、職⼈のセンスと技によって数種類の漆が不規則に調和するスタイルは、漆の品格をより際⽴たせ、どんな仕上がりになるかが、またおもしろいところです。

十八代目(政)塗師岡仏壇店 塗師
金沢仏壇 漆工芸・箔押技法を伝承

塗師岡 聖治

Masaharu Nushioka

先代の残したこのお店を⼤切にしたいという思いから、
(政)塗師岡仏壇店 ⼗七代⽬ 塗師岡 政秀さんとともに
平成⼗⼋年頃から塗師の仕事に従事し、
⾦沢仏壇の制作に取り組む。
漆⼯芸「箔押」の技法を得意とする。

二百年変わらない材料。
漆の下で本物の技が息づく。

錆び下地

仏壇の土台となる木地(きじ)。漆を塗るための下地。(政)塗師岡仏壇店では、昔から変わらない材料で使う分量のみを見極め錆下地を拵えています。生漆と砥の粉を木ヘラでよくねり合わせ、ヘラ付けをして、しっかり乾燥させてから砥石で表面がきれいになるまで丹念に研ぎ整えていきます。地味な作業ですが、錆び下地の出来で作品の良し悪しが決まるので、延々と継承されている独特な味のある技です。

静かな光の一発勝負。
漆と金箔の流れをよむ繊細な手仕事。

箔押し

(政)塗師岡仏壇店の金沢仏壇は十八代目(政)塗師岡仏壇店 塗師「塗師岡 聖治」が手がける金沢仏壇独特の純金箔、純金粉をふんだんに使った荘厳華麗な仏壇です。箔押(はくおし)とは接着剤代わりに漆を塗ったものに金箔を貼りつける工程をいい、下地づくりが非常に重要な技になります。熟練の目で漆の馴染みを確かめながら金漆、生漆塗りを薄く丁寧に塗りあげ、金箔を一枚ずつ、箔箸で丁寧に貼り付けていきます。綿で押しながら軽くなぞることで、金箔が密着し継ぎ目を消していきます。箔押は失敗が許されない一発勝負の職人技です。繊細な手使いと経験を駆使し、代々受け継いだ日本美術の技で美しく仕上げます。

金沢仏壇商工業協同組合所属。
(政)塗師岡仏壇店が二百年受け継ぐ
日本伝統工芸品

金沢仏壇

(政)塗師岡仏壇店は江戸時代(文政元年)から金沢仏壇の制作に取り組んでおります。金沢が育んだ加賀百万石の華やかな文化、お細工所の繊細で優美な技術や歴史に触れ、現在の(政)塗師岡仏壇店当主まで正当に金沢仏壇の伝統の技と心を受け継いで参りました。金沢仏壇は木地師、宮殿師、木地彫師、金具師、塗師、蒔絵師、箔彫師など数少ない七人の伝統⼯芸士により部品を組み上げることで完成します。その美術工芸品としての高い評価から1976年(昭和五十一年)に国指定の伝統工芸品に選ばれました。これからも堅牢で優雅な金沢仏壇 独特のすばらしい魅力を広く、深く知っていただき、何十年もあきずに拝むことが出来る日本の伝統技のすばらしさを人々に伝えていきます。

金沢仏壇の証紙

金沢仏壇と類似品を区別し、金沢仏壇の格調を守るため、金沢仏壇商工業協同組合にて貼付している証紙です。

伝統マーク

伝統証紙が貼られている仏壇は経済産業大臣が指定した日本の伝統工芸品として審査に合格した製品となります。代々受け継がれた材料・技法・技術を用いて手造りにより制作したことを証明しています。